いまの時代、インターネットの恩恵を受けて、わたしたちは膨大な情報を、すばやく得ることができるようになりました。
サッカーの世界に関する情報も、以前に比べたら天と地ほども違うぐらい大量の情報を得ることができます。
試合のテレビ放映量、雑誌・書籍の情報量、インターネットでの関連サイト量、どれをとっても不満なことがなくなるぐらいです。
けれども、サッカーの世界に関する膨大な情報の海で、個別の情報にばかり接していると、かえって全体像が見えにくくなっていたり、一つ一つの情報がバラバラになっていて、関連性とか時代的な意味あいが、わかりにくくなってきたことも確かです。
このサイトは、そうしたサッカーの世界の全体像や、個別の事柄の相関関係、時代的意味合いを整理して提供しようとするサイトです。
そこに、サッカーの世界に浸る楽しさを、あらためて見出していただきたいのです。
そもそもサッカーの魅力って何でしょう。人によって、感じる魅力はいろいろでしょうが、いろいろでありながら、サッカーが世界を一つにする、あるいは世界がサッカーで一つになる状況は、たまらない魅力ではないでしょうか?
大人の理屈をこねるような話をすれば、W杯をめざす戦いが、国を背負った戦いであり、その試合運びなどには国民性や民族性が投影されるスポーツだとよくいわれます。
いっぽう、子供たちにとっては、ボール1個さえあれば、たちまち楽しく遊べて友達になれる、一番大好きな運動です。
わたしたちの国、日本で、W杯がそのような場だということを、社会の多くの人たちが知るようになった時期と、多くの子供たちが一番好きなスポーツに選ぶようになった時期が、ちょうど、同じ時期だったように思います。
このサイトでは、時代の一つの区切りとして1986年をあげていますが、いろいろな条件が重なって、ちょうどその頃から、日本でも、サッカーの世界というのは、いろいろな影響力がある、とてつもない広い、深い世界で、日本も、その魅力ある世界の一員をめざそうという機運が出てきたのではないかと思います。
いまやW杯出場常連国となった日本、しかし、それはサッカー氷河期といわれた時代を知る人たちにとっては、隔世の感の出来事です。Jリーグ発足、日韓共催W杯開催などサッカーを愛する多くの方々の情熱と努力が、今日の日本サッカーを築き上げてきたわけですが、その情熱と努力を払ってきた人たちの裾野のいかに広いことか。
少年サッカー選手からプロ選手、シニア選手に至るまでの多くのサッカー選手、それらを支える指導者、チームスタッフ、家族といった人たち、レフェリー、サッカー組織関係者、スポンサー企業など、そしてサポーターといわれる多くのサッカーファン、テレビ、雑誌・新聞などのメディア関係者、ジャーナリスト、ライター、フォトジャーナリストとも呼ばれるカメラマン、テレビアニメも送りだした漫画家といった人たち、さらにはアナウンサー、解説者、テレビタレント、ミュージシャンといった人たち、あるいはスポーツメーカー、スポーツバー、グッズショップなどの関係者もそうですし、著名な人たちも名の知れない人たちも、それぞれの情熱と努力で、今日の日本の、サッカーの世界を築き上げてきたのだと思います。
そうした多くの人たちの関わりが、サッカーの世界を一層感動的なものに彩り、また華やか縁取ってくれたのでもあります。
このサイトでは、そうしたサッカーの世界の全体像を表現するとともに、個別の事柄どおしの相関関係を整理して、情報を提供してみたいと思います。
皆さんには、ここでの情報に触れて、さらにサッカーの世界の奥深くに分け入っていただきたいと思いますし、それぞれ個別の深い情報に触れられるよう、関連する放送、雑誌、書籍、音楽などの情報も提供してまいります。
どうぞ、サッカーの世界のたまらない魅力と奥深さを堪能していただきますよう、ご案内申しあげます。