このサイト「サッカー文化フォーラム」では、日本にサッカー文化が萌芽して以来、成長・進化・発展している長い年月の中で、次々と生じているさまざまな課題について、サッカーをこよなく愛してやまない仲間たちと共有し、真摯な態度で議論したいと思います。
1993年に日本のサッカーを強くするため、日本にサッカー文化を根付かせるため「Jリーグ」が創設され。以来、日本サッカーは着実に世界で戦える強さを身に着け、また、さまざまな形でサッカー文化が花開き、私たちのスポーツライフを素晴らしいものにしてくれました。
その一方、日本サッカーの成長・進化・発展とともに、いろいろな歪みが顕在化したり、今まで見えなかった疑問や不満が表面化したり、あるいはまた、私たち自身が、より贅沢な希望を持つようになりました。
それらの歪みや疑問・不満、贅沢な希望といったものを持ち寄り、智恵を出し合って解決策を模索したり、より良い姿に変えていこうと議論して、必要に応じて提言を発信していく取り組みもまた、日本のサッカー文化がワンランク成熟していくことを意味するのではないかと思います。
ここは、それらの議論や提言発信を行なう場「セミナールーム」です。
さまざまな疑問・不満、贅沢な希望といったものの中から、議論が必要な「課題」だと考えられるものをテーマとして提示して、それぞれについて具体的な議論の場となる「セミナールーム」を開設します。
それぞれのテーマに関心をお持ちの方は、ご自分の考えを自由にお寄せいただきます。
お寄せいただいたお考えを、事務局で拝読して「セミナールーム」に「議論の切り口となる意見」として掲載させていただく内容に整理させていただき、ご了解を得た上で掲載させていただきます。それぞれのテーマについて、事務局が議論を意識的に何らかの方向に誘導することは決してありませんのでご了解願います。
掲載させていただく際には「お住まいの都道府県名・ハンドルネーム」も記載させていただきますので合わせてお知らせください。(個人名掲載を希望の方はお申し出ください)
以下に、テーマ毎のセミナールームをご案内します。どうぞ、ご自分の関心のあるテーマに進んでご参加ください。
セミナールームご案内
テーマ 1 「日本サッカーがもっと強くなるために」
ここでは「日本サッカーがもっと強くなる」の意味を、次の2つの課題を達成することと捉えて議論していきます。
一つは日本代表がFIFAワールドカップで優勝を果たすこと。
もう一つは、日本代表がFIFAワールドカップで優勝しただけで終わらず、その後も少なくともFIFAワールドカップでベスト8以上、できればベスト4の常連国となるような強豪国になること。
「日本代表監督を、誰がどのようにして選べば『日本サッカーがもっと強くなる』のか」
「日本代表選手を欧州ビッグクラブのレギュラークラスで固めれば『日本サッカーがもっと強くなる』のか、だとしたら、レギュラークラスで固めるにはどうすればいいのか」
「日本サッカーがもっと強くなるために」は、もっと別の課題を解決しなければならないと思っているので、それを議論したい。
テーマ 2 「日本サッカー界と世界・アジアサッカー界との適切な距離感とは」
ここでは、日本サッカー界が世界のサッカー界やアジアのサッカー界と適切な距離感の意味を、日本サッカー協会と、国際サッカー連盟(FIFA)、アジアサッカー連盟(AFC)との関係性と置き換えて議論していきます。
日本サッカー界がこれまで経験してきた、華々しく輝かしく素晴らしい表舞台の裏には、窺い知れない国際サッカー界という世界があり、時として、それらとの関係性の如何によって表舞台の出来事も左右されてきました。
これからの歴史においても、W杯招致や国際試合の招致といった、華やかな舞台を用意しようと思えば、FIFAやAFCとの関係性は必要不可欠ですが、では、どう関係性を構築すればW杯招致や国際試合の招致でいい結果を得られるのか、避けて通れない課題です。
一方で、FIFAやAFCのパワーバランスを支配しているメカニズムに日本はどこまで関与していいのか、あまり深入りしすぎて、取り返しのつかない失敗を犯さないようにするにはどう振舞っていけばいいのかについても、真剣に考えていく必要があります。
逆に、日本のサッカー界が世界的に見ても優れている点、模範的だといえる点も多くあるのではないかと思います。そういった優れた点、模範的な点をFIFAやAFCに対して自信をもって発信していくことにより、FIFAやAFCのほうが日本の取り組みを取り入れたり、基準にしたりすることはないのか、あるとすれば、何なのか、といった点について議論していきます。
「FIFAやAFCと、どう関係性を構築すればW杯招致や国際試合の招致で影響力を得られるのか、一方で、W杯招致や国際試合の招致を望むあまり、FIFAやAFCのパワーバランスを支配しているメカニズムに深入りしすぎて、取り返しのつかない失敗を絶対犯さないようにするために、日本はどこまで関与すればいいのか」
「日本のサッカー界が取り組んでいることの中に、世界的に見ても優れている点、模範的だと思える点で、FIFAやAFCに対して自信をもって発信できることはないのか、あるとすれば、何なのか、日本サッカー協会が、それを積極的に発信して、FIFAやAFCが日本の取り組みを取り入れたり、基準にしたりするように持っていくにはどうすればいいのか」
「日本サッカー協会やJリーグが安定的な財政基盤を維持していくために欠かせない収益源の確保、それはスポーツ用品メーカーの熾烈な競争や放映権ビジネスといった巨大な『サッカービジネス』との関わり抜きには成し得ない。どのような関係性を構築していくことが求められるのか」
テーマ 3 「Jリーグが進んでいる方向性は正しいのか」
全国に広がるJリーグクラブ、J1,J2,J3というカテゴリー分けのまま、プロチームとして永続的に存続できるのか、その先のリーグのあり方は何なのか
「Jリーグ百年構想」は着々と進んでいるのか、芝の整備は? 老若男女のスポーツ環境は? 総合型スポーツクラブの設立は?
「サッカーくじ」などの収益金は適正に配分されているのか? ムダ遣いされていないか、 そういった「Jリーグの将来、Jリーグ百年構想の進み具合」を議論していきます。
Jリーグチームの経営的に存続できる限界数と「Jリーグ」が描いている全国へのクラブ展開は一致できているのか
「Jリーグ百年構想」で描かれている未来像、全国津々浦々に芝の公園や芝の広場、芝のグラウンド整備はどの程度まで進んでいるのか、進んでいないとすれば何が障害となっているのか
「Jリーグ百年構想」で描かれている未来像、地元のJリーグクラブを核として、地域の老若男女誰もが気軽に好きなスポーツを楽しむ環境はどの程度まで進んでいるのか、進んでいないとすれば何が障害となっているのか
「Jリーグ百年構想」で描かれている未来像「スタジアムの未来」は、単なる「競技場」ではなく感動を分かち合う「劇場」、文化的にも経済的にも地域社会に貢献する、街の誇りとして愛されるスタジアム、欧州には数多く存在するそのようなスタジアム、日本では、どの程度まで進んでいるのか、進んでいないとすれば何が障害となっているのか
「サッカーくじ」や「スポーツくじ」は、地域のスポーツ環境の改善のために設けられた財源だが適正に運用されているのか、ムダ遣いや利権の温床になってはいないのか
テーマ 4 「日本のサッカー文化に貢献した方を顕彰する場を提案する」
まず日本のサッカー選手には、あまりにも顕彰される場が少ないと思いませんか? 公式的には「Jリーグアウォーズ」で顕彰されることがあるだけで、ひとたび海外に出てしまえば野球界のように「日米通算」といったカウントがされない状況にありますし、日本代表での数字も公式にカウントされているものが少ない状況です。Jリーグ20周年記念企画でファン投票によりピックアップされた「Jクロニクルベスト」のような記録もありますが、日本代表、海外クラブ経験も含めた日本人サッカー選手、あるいはJリーグでプレーした外国籍選手についても母国や海外チームでの活躍を含めて、網羅的に、客観的に記録化、データ化した顕彰の場が欲しいものです。
また「日本サッカー協会」が選出する「日本サッカー殿堂」という顕彰制度がありますが、これに選ばれない人々で、決して忘れてはならない人々も数多くいらっしゃいます。それらの人々を別な形で客観的に評価し顕彰して、長く記憶に留めていく場が欲しいものです。
さらには「サッカー文化フォーラム」らしい顕彰も創設したいと思います。一つ目は「サポーターズアウォーズ」、二つ目は「サッカー文化アウォーズ」です。
以上の観点から顕彰する場を議論して具体化したいと思います。
日本代表、Jリーグ時代や海外クラブ経験も含めた日本人サッカー選手、あるいはJリーグでプレーした外国籍選手についても母国や海外チームでの活躍を含めて、網羅的に、客観的に記録化、データ化した顕彰の場を創設する検討ルーム
「日本サッカー殿堂」では顕彰されることのない、それでいて日本サッカー界に決して忘れてはならない貢献をした方を客観的に評価し顕彰して、長く記憶に留める顕彰の場を検討するルーム
「日本サポーターズアウォーズ」の創設
いまやJリーグクラブが60を数える時代になりました。その数だけJクラブサポーターがいて日夜応援に励んでいます。諸外国なら険悪な関係にあるサポーター組織も日本では概ねフレンドリーです。かといって全体交流の場はまだありません。サポーターの組織としては日本代表やなでしこジャパンのサポーター組織もあります。そこで日本国内のサポーター組織の交流フェスとして「日本サポーターズアウォーズ」を創設したいと思います。
具体的な創設の形を議論していただき、実践に移せるまで仕上げていただきます。
特に「日本サポーターズアウォーズ」の創設と継続には資金的な裏付けが必要であり長期的なスポンサーの支えが不可欠です。それらのことも含めて議論をお願いします。
また開催間隔も毎年開催出来るのか隔年程度がいいのかも議論をお願いします。
「日本サポーターズアウォーズ」のプログラムとして次のグランプリを決めたいと思います。
クラブ数が多いことから一度に本選で決めるのは困難と思われますので「予選会」の行ない方も検討が必要になると思います。
・応援コール&応援歌部門グランプリ
動画映像を会場に流して選考、選考基準として規模の大きさを重視すると不公平感が生じるので別な基準を設定、もしくはスタジアム規模毎に2~3部門に分けて選考することも要検討
・コレオグラフィ部門グランプリ
動画映像を会場に流して選考、選考基準として規模の大きさを重視すると不公平感が生じるので別な基準を設定、もしくはスタジアム規模毎に2~3部門に分けて選考することも要検討
・マスコットキャラクター&チアリーディング等オープニングショーorハーフタイムショー部門グランプリ
・ご当地グルメ部門グランプリ
・その他、新たなグランプリ
「日本サッカー文化アウォーズ」の創設
Jリーグスタート時には、まだ日本にサッカー専門のジャーナリストやサッカーフォト専門のカメラマンの方は数えるほどしかいませんでした。
それが、いま各Jリーグクラブ毎に専属の方がおられ、また各メディア所属の方、フリーの方を含めて大勢のサッカー文化の担い手がいらっしゃいます。
それらの方を顕彰する場として「日本サッカー文化アウォーズ」を創設したいと思います。
すでに2014年に㈱カンゼンによって「サッカー本大賞」が創設されていますので、その制度を尊重しながら、もしくは連携しながら具体的な創設の形を議論していただき、実践に移せるまで仕上げていただきます。
これも「日本サポーターズアウォーズ」の創設と同様、創設と継続には資金的な裏付けが必要であり長期的なスポンサーの支えが不可欠です。それらのことも含めて議論をお願いします。
また開催間隔も毎年開催出来るのか隔年程度がいいのかも議論をお願いします。
「日本サッカー文化アウォーズ」のプログラムとして次の部門ごとにグランプリを決めたいと思います。
・サッカージャーナリスト部門賞
現在サッカージャーナリストの活躍の場は書籍出版などの紙媒体にとどまらず、インターネット上での執筆あるいは各種メディアでのトーク等、幅広い形になっています。これらの活動をどう評価して、どのように顕彰していくか、客観的な基準作りが必要になります。
・サッカーフォトジャーナリスト部門賞
サッカーフォトジャーナリストの場合、なかなかフォト単体で評価される機会がありませんが、その作品は貴重なものが多く、ぜひ発表・顕彰の場を作りたい部門です。
作品内容も「選手のプレー部門」「スタジアムの感動と興奮を伝える部門」「サッカー文化の実りを感じさせる作品部門」などが考えられます。